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ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第壱百五話: 「両国の大花火」 付「ケン幸田のショート・オピニオン」

毎年7月下旬から8月にかけて、全国各地の大きな河畔や湖畔、 あるいは海浜で花火大会の催しを行い、納涼の幕開けと致しますが、 その起源は江戸時代の享保年間に遡り、旧暦の5月28日、川開きの初日祭事として、 隅田川の両国橋の上下流で盛大に花火が打ち上げられたことに始まりました。 花火は橋の上や岸から眺めても綺麗でありますが、やはり川に船を浮かべ、 間近で眺めるのが最高とされます。 涼しい川風に吹かれながら、芸者の三味線の音色を聴きながら夜空に挙がっては 消えてゆく花火を眺めるのが、江戸の風流でした。 その為、隅田川の川開きの時は、船宿の船は全て出払って、 当時250m程だった川幅が船でいっぱいになり、船伝いに向こう岸に 渡れる程だったそうです。 花火尽きて美人は酒に身投げけむ 高井几董 花火の発明は、17世紀中盤、奈良出身の鍵屋弥兵衛が火薬をおもちゃの花火に することに成功し、これを売り出したもので、享保18年(1733年)江戸で 流行していたコレラの退散を願って、両国で大花火を打ちあげたのが、 流行の始まりでした。 後の文化7年(1810年)鍵屋の手代だった清吉が独立し玉屋を創立し人気を...
世界の健康と食の安全ニュース

トランプ大統領が火をつけた腎臓病治療の構造改革

長寿社会の勝ち組となるには(その34): 1. トランプ大統領の腎臓病治療法改善政策 7月10日にトランプ大統領が大統領令にサインした腎臓病治療法の見直し。 テーマの*新政策は、増え続ける膨大な血液透析費用の削減。 医療財政破綻に直面する先進諸国の苦悩を露わにしています。 *「Advancing American Kidney Health」 トランプ大統領の政策は概論の段階ですが、腎臓病を患っている国民の 治療選択肢を増やし究極では患者の負担を削減することが骨子。 改善策は 1.腎臓病を患う人の減少策 2.血液透析患者の減少策、 3.血液透析費用の削減。 米国には3,700万人の*慢性腎臓病患者が存在し、100万人超のdailysis(血液透析治療)が 実施されているといわれます。 *慢性腎臓病患者:Chronic kidney disease (CKD) 腎臓の血液透析(浄化)機能が60%くらい以下に低下している人 毎年の死亡者が約8万人に対し*新規血液透析治療者と予備軍が約10万人増加しています。 血液透析治療の成果により、死に直面する重症患者は約72万人強と低く抑えられ、 死因...
糖尿病のニュースと解説

長寿社会の勝ち組となるには(その33) なぜ長寿と抗がんが両立できるのか ヒストン脱アセチル化酵素の不思議

富の集中が加速すれば企業家は「富裕層マーケッティング」に狂奔。 今週のコラムは、いまだに世界各国が苦戦を強いられる難病の癌(がん)に対し 「新抗がん剤開発が高額治療の免疫チェックポイント阻害剤だけで、良いのだろうか」 との疑問からヒストン脱アセチル化酵素阻害剤に目を向けたものです。 ヒストン脱アセチル化酵素阻害の作用機序の詳細解明は長寿にもつながります。 その解明は経済的に多くの患者が恩恵を享受できるだろう抗がん新薬開発につながり、 抗がん剤の選択肢を増やします。 志ある研究者の参入を期待しています。 1. テロメラーゼが癌など悪性腫瘍を活性化、増殖させる? 人類の生死を左右しているだろう細胞分裂時の テロメア(telomere)の短縮(加齢などによる寿命の短縮)を制御し、 細胞を活性化する酵素は総称してテロメラーゼ(telomerase)と呼ばれます。 テロメラーゼは善玉酵素ですが、長寿酵素と俗称される反面、 細胞の自然死を抑制する作用が癌など悪性腫瘍を活性化、増殖させるはずと 主張する学者も存在し、古くからテロメア、テロメラーゼの研究を進めている 米国東海岸のハーバード大学、MIT...
世界の健康と食の安全ニュース

「賢い子に育てる究極のコツ」その3 マアジ(真鯵)には養殖魚があります. 温暖化により北上する熱帯系メアジ、マルアジ

2016年11月の米国大統領選が終わり、世界規模で様々な話題が広がりましたが その一つがロシア発のフェイスブックによる偽情報の拡散。 選挙の結果に重要な影響を与えたといわれます。 時代を反映した事件ですが、日本でもスマホ、パソコンに大量の偽造健康情報が 拡散している事件が摘発されました。 DeNAの経営する横浜スタジアム(HPより) DeNAのWELQに端を発した 盗用健康情報や偽造健康情報の発覚は、 サイバーエージェント、 リクルートHD、ヤフー、KDDIが、 同様な健康情報サイトをクローズする拡がりとなり、 大量の偽造、盗用健康情報がネットに溢れていたことを 国民が知るところとなりました。 偽造、盗用健康情報が流布されるとは先進国では類例を見ない、 おかしな事件ですが背景には省庁、大企業、学者、研究者などの権威を盲信する 日本独特の土壌があります。 マスメディアのコンテンツ、有名人の推奨などに何の疑義も持たない純粋な国民性も 企業の不正が蔓延(はびこる)原因でしょう。 1.公平で信頼できる健康情報と危険な健康情報 マスメディアにあふれる一方的な劇場型商法を信じての誤った食生活が永続...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

長寿社会の勝ち組となるには(その32) 白血病治療の副作用を軽減する腸内微生物叢

*MSKまたはMSKCC(Memorial Sloan Kettering Cancer Center: メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター) *BMT(bone marrow and stem cell transplants:骨髄と幹細胞の移植) (参考) 長寿社会の勝ち組となるには(その31) 腸内微生物叢(フローラ)バランスの崩壊 炎症性腸疾患(IBD)が癌の発現、進化を促進する 1. 白血病治療の副作用を軽減する腸内細菌叢 白血病治療薬「キムリア(商品名」の公的医療保険適用(22日から)を 厚生労働省が決定したことが報道されました(2019年5月15日)。 キムリアの重大な副作用(*サイトカイン・リリース・シンドロームなど)が 懸念されている時期でしたから白血病医療関係者ならずとも そのスピード感ある発表は驚きでした。 米国ではキムリアは約5,000万円を要しますが、厚生労働省の努力により日本の 公定価格(薬価)は3,349万円。 それでも破たんする瀬戸際といわれる医療財政の現状を考えると 先般の皮膚癌等の治療薬オプジーボ同様に驚くべき巨額。 高額療養費適用で低所得...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

腸内フローラ・バランスの崩壊 IBDと癌の発現、進化

NHKの人体シリーズ第1回(腎臓)で腎臓疾患の主原因が医薬品と 言い切った山中伸弥博士も第2回(腸)では、癌を誘発する腸内微生物叢(microbiome) のアンバランスが抗生物質の乱用と生菌サプリメントの過剰摂取を原因とするとは 言えませんでした。 公平な、消費者ファーストの姿勢は変わらぬと思いますが 抗生物質は人類を微生物感染症から救った功績が大きく、現在でも重篤な 感染症治療など、医療には欠かせぬ重要医薬品。 負の部分を指摘したくなかったのでしょう。 癌の発症と進化、転移に抗生物質は深く関わっています。 腸内微生物叢研究はまだまだ途上です。 先回のこのコラムで掲載した「腸内微生物叢移植」。 現段階ではこれしか確実な方法が無いことがお分かりと思います。 長寿社会の勝ち組となるには(その30) 最新免疫療法抗がん剤(PD1阻害剤)の効果を高める 腸内微生物叢移植 1.腸内微生物叢(腸内フローラ)研究が飛躍的に進展しています 様々な体の部位の炎症と遺伝子の傷害、変異経路に微生物が介在していることは 疫学的に知られていましたが、腸内微生物はあまりに多面的な動きを示すために その正体が掴み...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

長寿社会の勝ち組となるには(その30) 最新免疫療法抗がん剤(PD1阻害剤)の効果を高める 腸内微生物叢移植

1. 腸内微生物叢(gut flora)の棲み処(すみか)を移植 この(2019年)3月29日から4月3日にかけてアトランタで開催された 全米がん研究協会(AACR)年次総会のプログラムで発表された 「腸内微生物叢棲み処(すみか)の移植」が癌治療関係者や患者の間で大きな 話題となっています。 移植の発表の一つはテキサス大学MDアンダーソン癌センターの ジェニファー・ワーゴ(Jennifer Wargo)博士のグループによるものです。 「Fecal transplants could help patients on cancer immunotherapy drugs」 「腸内微生物叢棲み処(すみか)の移植がPD1阻害剤の効果を高める」 (注釈) *全米がん研究協会(AACR:the American Association for Cancer Research) *全米がん研究協会の目標: Integrative Cancer Science• Global Impact • Individualized Patient Care *腸内微生物叢の棲み処の現物試料は、原文でstoo...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

長寿社会の勝ち組となるには(その29) FDAが狭心症治療ステントの抗がん剤コーティングに疑義

抗悪性腫瘍に大きな需要がある抗がん剤タキソール(パクリタクセル)は 狭心症に使用されるステントのコーティング剤(DES)の一つとしても 広く普及しています。 タキソールは植物(西洋いちい:Taxus baccata)由来の抗がん剤ですが、 悪性腫瘍治療に大きな成果をあげている反面、様々な強い副作用があります。 ここで取り上げたのはFDAがステントのコーティングに対する 消費者と製造会社に対する公平、公正な姿勢です。 最近の難病相手の医薬品は緊急の必要に迫られますから 認可行政は見切り発車です。 市場に現れてから間もないものが多く、2-30年程度経過していれば 長いほうですから、FDAと同じく病院や医師も重篤な副作用発生に 責任をとることは出来ず、利用者の自己判断、自己責任に 任せるしか方法がありません。 1. アメリカ食品医薬品局(FDA)の書簡 2019年3月17日にアメリカ食品医薬品局(FDA)が心臓疾患専門医とその学問に 関連を持つ分野の研究者に宛てた書簡が話題となっています。 「Treatment of Peripheral Arterial Disease with Pacl...
糖尿病のニュースと解説

透析に進行する前に腎疾患を改善する6つの正攻法

1. 誰もに可能性がある慢性腎臓疾患(CKD) 若いころから健康問題に無関心で暴飲暴食など生活習慣の乱れ、医薬品の乱用を 数十年間続けると、腎臓、肝臓疾患を発症するリスクが限りなく高くなることは 良く知られていますが、腎疾患患者はそんな人ばかりではありません。 腎疾患発症が増え続けている原因には日本の医療システムや食生活の社会構造的な 不備もありますから、年々増加して40万人に迫る血液透析、腹膜透析は、人道的にも国家の援助が 必要なケースがほとんどでしょう。 先天性の腎疾患を持つ児童も少なくありませんし、抗がん剤、糖尿病治療薬、高脂血、高血糖、 降圧剤、タミフルなどのインフルエンザ治療薬、水虫の経口治療薬、鎮痛剤など 腎臓疾患の最大のリスクファクターといわれる医薬品を必要としている人は数多く存在します。 たとえ慢性腎臓疾患(*CKD)の原因となるといわれようと医薬品を除外した医療は考えられません。  *CKD:cronicle kidney decease 2. 腎臓疾患患者の保護と救済は国家の大事業 国家は 腎臓疾患患者を手厚く保護する現在の健康保険システムを続けながら、予防医学を発...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

 ミルクチョコレートの植物性油脂と異性化糖

「健康に良いはずが、真逆に働く不健康食品」(2) 1. 緊急性を要する安全食品、食材との取り組み 食の安全性は誰もが望んでいるわけでは無いといわれます。 理由は様々でしょうが、20年~30年間発症しないなら、安全な食品として摂食することに 抵抗感が無い人々は少数派でありません。 それはそれで個人の「生き方」ですから否定はしませんが 新しい生命には「意思」がありません。 少なくとも生まれた時は長寿を達成出来るだけの健康な体を与えるのが大人の責務。 子供を親の所有物のように考えている層には馬耳東風でしょうが われわれは食の安全性議論を続けます。 2. お客様と交換する地域の安全食品情報(仮題) ノギボタニカルでは安全な加工食品を提供する地域の会社、お店の情報を 新たに作るお客様の情報提供ページを通じてお客様同士が情報を共有してもらう企画を 進めています。 まだページは完成していませんが、すでに幾つもの情報が寄せられていますので、 今週はロハスケのページを借りて輸入チョコレートの人工甘味料に関する メールをいただいたお客様の感想をご紹介します。 先週の酸化した鯖缶詰に続いて「健康に良いはずが...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

日常的な放射線被ばく 白血病、悪性腫瘍の発がん原因

人気絶頂のアイドル的スイマー池江璃花子選手が白血病発症を公表し、多くの国民が 早い回復を祈る情景が毎日のように報道されている2月ですが、日本では白血病はリンパ腫を含めれば 決して珍しい癌ではありません。 世界的には部位別ランキングの15位くらいですが、日本では 膵臓、肝臓、腎臓がんと肩を並べる数字で、日本のトップ10に入っています。 毎年2月4日は世界がんの日(World cancer day) WHOと国際がん研究所(IARC) は癌と戦う国際対がん連合(UICC) をサポートし 様々なキャンペーンを展開します。 (IARC):International Agency for Research on Cancer ) (UICC:Union for International Cancer Control ) 2019年世界がんの日キャンペーンのシンボル   1. 池江璃花子選手が白血病発症 「世界のがんの日」月間ともいえる2月に、日本の競泳界で新星と期待されていた 池江璃花子選手が白血病発症を公表(2019年2月12日)、治療を始めたことが報道され、 白血病(ルキミア:Leukae...
健康と食品の解説

なぜ日本人には癌死が多い?:淡泊な食事と予防に無関心

河豚(ふぐ)の刺身やチリは和の心髄ともいえる料理ですが、一般的欧米人にはあまり評価されません. 毒への恐怖ばかりでなく、淡泊すぎるようです。 数百年を超えて伝わる伝統的和食の調理法は美しく、洗練されています。 これは河豚や鱧(はも)など高級食材料理や懐石料理など「おもてなし料理」ばかりでなく多くの方の実生活の食材調理も同様。 洗練は現代人の食事としては栄養価が低く、体力維持や保健効果を求めるには適切ではありません. 現代の欧米人や都会の若者は実用的に日本料理のアレンジを進め変化させています。 究極の洗練と視覚を楽しむ伝統食文化の継承という面は実際の食生活から遊離しているのでしょう. 1.国連の「世界ガンの日」:なぜ日本人には癌死が多い? 国連(WHO)は毎年の2月4日を「世界ガンの日:World Cancer Day」に制定しています。 国連によれば2018年の世界の癌による推定死亡者は約950万人。発症者1,800万人。 世界76億人口の中で先進諸国を除けば推計ですから、統計的には目安にすぎせんが、 意外に少ない感じがします。 世界で推計950万人の死亡者に対して日本は約35万人。 ...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

性ホルモン、ステロイドを合成する テルペノイド

性ホルモン、ステロイドを合成するトリテルぺンは 植物成分のテルペノイド(terpenoid) 1.テルペン(terpens)はテレピン油(turpentines) テルペンとは、植物の精油(essential oils)、植物樹脂(oleoresins)に含有されている、 炭素鎖構造(脂肪酸に特徴的な構造)を持つ二次代謝物質。 1700年代に松の精油(樹脂成分)より最初に発見され、 テレピン油(turpentines)が通称となりました。 テレピン油は絵の具混合用の精油として油絵を描く方に知られた樹脂精油です。 同じく針葉樹の精油(樹脂成分)より抽出されるバルサム油(balsams)も同様な成分です。 天然のバルサムは古くからレンズを張り合わせる材料でした。 合成樹脂の出現で駆逐されましたが、芳醇な香りはアロマテラピーの素材としても 愛されています。 良質な針葉樹系のテレピン油は、 ストラスブール・テルペン(Strasbourg turpentine)、ベニス・テルペン(Venice turpentine)、 ボルドー・テルペン(Bordeaux turpentine)、カナダ・バルサ...
世界の健康と食の安全ニュース

偽装列島を健康に生き抜く知恵(5) 整腸剤新薬キノホルム薬害の教訓

(まえがき) @医薬品に安全なものはありません。 医薬品といえば消費者が安心、安全と認知してくれていることを前提とした 宣伝コピーが溢れるようになっています。 大企業の医薬品ならば安全性、効能共に間違いがないと盲信する国民性を 見透かされているからです。 医薬品とはどのようなものか、どのような時に、どのように、どのくらい使用すべきかを学び 最終的には自己責任で判断しなければなりません。 製薬会社、医師の責任範囲は限られています。 @著名研究者といえどもその説を盲信しないこと。 医学、医療論文の実験データや写真には改造、ねつ造が珍しくありません。 スタップ細胞の偽造のような若い研究者によるものばかりでなく 高名な博士らによる捏造論文が著名科学誌に掲載されることも少なくありません。 @製薬会社は民間の営利企業ということを忘れてはいけません。 製薬会社をサポートした御用学者による「初めに結果ありき」の効能実験論文が 珍しくありません。 有利な効能は誇大に、不利な重大副作用は隠ぺい。歴史が証明しています。 @火の無いところに煙は立ちません 「疑義をもたれた医薬品は明確な科学的な証明があるまで回...
世界の健康と食の安全ニュース

偽装列島を健康に生き抜く知恵(4) 米国がサリドマイド上陸を阻止できたのは FDAのフランシス・ケルシー薬理学博士の英断

インフルエンザ、高血圧、糖尿病など需要の大きい市場には次々と新薬が開発されています。 しかしながら難病といえない日常的な病に作用機序実績の無い新薬の投与は慎重であるべきで、 徐々に広めていく必要があります。 昭和から平成にかけての半世紀にサリドマイド薬害事件、スモン(キノホルム薬害)、薬害エイズ、 ソリブジン薬害、薬害ヤコブ病、薬害C型肝炎、イレッサ薬害など信じられないような薬害が 多発し、数多くの死者が出たことを忘れてはならないと思います。 医薬品ならば安全で信頼できると信じてきた患者が、新薬の危険な副作用情報を 知らされずに、どれだけ医薬品に苦しめられてきたか。 国内で製造または輸入された医薬品が危険と判明しても、在庫を捌くまではその情報がいかに 隠ぺいされてきたかは、年配で大病を患った人ならば誰でもが経験してきたことですが、 次第に遠い過去になりつつあります。 数々の事件を覚えている医療従事者はほとんどが高齢者となり、現場から離れています。 医学が飛躍的に進歩している現在でも安全な医薬品はありません。 この半世紀の薬害事件で死者が多発したのは製薬会社、医療機関、監督行政などによる...