抗体のメカニズム:脂肪酸が関わるアレルギーと喘息
アレルギーは4人に一人が持つといわれる免疫過剰疾患。 花粉症が最も身近ですが、最近は小麦、蕎麦など数多くの 食品アレルギーが目立って多くなったようです。 アレルギーにはアナフィラキシーと呼ばれる危険なショック反応がありますから 誰もが基本的な知識を持つべきでしょう。 マスコミの報道は一般人には難解ですが、医学界の業界用語そのままが 溢れているからです。 T細胞は胸腺細胞、B細胞は骨髄細胞と呼べば身近。 T、Bは業界用語ですが英語の頭文字を使用しているだけ。 省略しない原語か、日本語で表現すれば格段に理解しやすくなります。 1.骨髄細胞(B細胞)と胸腺細胞(T細胞) 抗体を造る細胞(cell)は骨髄由来の骨髄細胞。 骨髄(bone marrow)の英語頭文字でB細胞と呼ばれます。 この細胞に伝達物質(サイトカイン:cytokine)で指令を与えるのが 多田富雄博士の発見で著名なヘルパーT細胞(Th2細胞)。 ヘルパーT細胞は胸腺(Thymus)で造られる胸腺細胞(Thymusの 英語頭文字でT細胞)の1種です。 骨髄細胞の働きを助けることから名付けられました。 Thのhも英語。助けるもの...