赤ブドウ由来でないレスベラトロールのご質問が急増しています。
ご質問にはブドウ・レスベラトロールとの相違、摂食量について下記のようにお答えしています。
Q:
レスベ3粒のレスベラトールは4.5mgになりますが
あるメーカーのサプリは1日分がレスベラトロール30mgとなっています
レスべはどれぐらいから効果があるのでしょうか?
A:
レスベラトロールはある種のポリフェノールの総称です。
いろいろな植物に含有されており、植物によって機能も安全性も異なります。
レスベラトロールは化学合成された物質も実験用、サプリメント用に作られています。
ご質問のレスべラトロールは長命草由来であり、天然のブドウ・レスベラトロールではありません。
効能も安全性も大きく異なり、比較は困難。
成分含有量でのパフォーマンスを云々できません。
長命草のレスベラトロールはワインのレスベラトロールとは異なるものですが、
ブドウ由来の天然レスベラトロールならば一日にワイン50杯分と公称する量はお奨めできません。
長命草、メリンジョ、イタドリなどは、ともにブドウ・レスベラトロールの疫学的効能研究を
引用しています。
世界の長寿、肥満とダイエット、心臓血管病、糖尿病などへのレスベラトロール効能研究は
医薬品開発の場合は合成レスベラトロールもありますが、疫学では天然の赤ブドウ由来でなされており、
他の植物由来にはこのような効能研究がありません。
世界的には単にレスベラトロールと言えばブドウ・レスベラトロールのことです。
一般的な消費者はレスベラトロールならば、ブドウ・レスベラトロールと
同じものと理解するようですが、実際は大きくことなるものです。
天然のブドウ・レスベラトロールはポリフェノールのレスベラトロール配糖体である
ピセイド類(piceid)、ヴィニフェリン類(viniferin)などが含まれる成分の
総称で単一の成分ではありません。
*レスべはブドウレスベラトロールだけを配合しているわけではありません。
天然の赤ブドウはレスベラトロールと相互作用する様々な物質を含有しています。
ケルセチンはその一つ。
ケルセチンはフラボノイド系のポリフエノール。
ノギの添加するケルセチンは特別な土壌で栽培した安全性の高い良質なものです。
ノギが[レスべ]にスチルベノイド、プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10を配合し、
新芽や種そのままを使用して、アントシアニン、カテキンなど、そのすべての成分を混合しているのは
「天然の赤ブドウの状態再現」が目的。
赤ブドウそのままの成分構成が最も効果と安全性が高いと考えるからです。
ニューモデルは最新の長寿補酵素ナイアシン(NAM,NAD+, NMNなどの総称)を配合し、
天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています.
米国のレスべラトロール・サプリメントは日本で許可されない生薬のイタドリを3分の2ぐらい混合し
コストダウンをしていますが、それでも販売業者15社を調べると、表示どおりの
レスベラトロール含有は3社ぐらいといわれています。
それぐらい天然のブドウ・レスベラトロール使用はコストが高くなります。
*ブドウレスベラトロール「レスべ」の適正な摂食量とは
レスベラトロールは食品ですが、長命草、メリンジョ、イタドリは
一般的な食品でないために摂取量に対する安全性は不明。
サプリメントは数百年以上の歴史のある日常的な食品由来でない限り
安全性を確認するのが至難です。
ブドウと言えども食習慣を大幅に上回る量の安全性は確認されていません。
ワイン50杯分がお奨めできない根拠です。
細胞内のミトコンドリアに多様な作用を及ぼすレスベラトロールは効果がある反面、
摂り過ぎは安全性に疑問があります。
天然ブドウ・レスベラトロールの通常摂食量に対して数百倍濃度の合成レスベラトロールを使用して
実験するレスベラトロール医薬品を開発中の会社がそれを指摘しています。
摂食量は利用者の目的次第ですが、一日1㎎でも長期間の継続ならば、
それなりの効果を期待できます。
ノギボタニカルが推奨している継続的一日摂食量は4.5㎎(1カプセル1.5㎎)。
年齢40歳以上、体重50-60㎏の男女を基準としています。
目的により、減量や増量が可能ですが、過剰摂取はお勧めできません。
下記をご参照ください。
天然のブドウ・レスベラトロールはワインをグラス1杯の少量で大きな働きをします。
(新鮮で、レスベラトロールを十分含有するワインの場合:ワインはレスべ含有ゼロも少なくありません)。
本来はワイン何杯分という表現はナンセンスです。
乃木生薬研究所
初版:2012年09月21日