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健康と食品の解説

カリフォルニア州が目指すアクリルアミド含有食品排除

sunny side up egg on toasted breads

1. 発がん性と生殖毒性を持つアクリルアミド

加工食品で注目される発がん物質は様々ですが、第6話のアクリルアミドは内外で劇物に指定されています。
重大性を案ずるノギボタニカルでは2002年以来、問題点をロハスケに提供し、度々その記事を改訂。
かなり詳細な内容となりました。

アクリルアミドは脳神経や生殖機能にも障害
細胞老化と癌(その12):健康寿命を延ばす若返り第6話: ポテトチップス、フレンチフライ、コーヒーなどの アクリルアミドの発がん性は脳神経や生殖機能にも障害 アクリルアミド(Acrylamide)の発がん性は先進各国関係者による国際会議の 危険性声明を受けて2002年10月31日に厚生労働省食品保健部が最初の警告. 研究の進展に伴い、2005年、2010年、2014年と複数回の警告がありましたが、 関連企業にしか理解されていなかった(伝わらなかった)ようです. アクリルアミド(Acrylamide)を発生する食材、食品を取り扱う企業、 特に揚げたジャガイモを商品にしている企業や飲食業は10年間以上も対策を 練ってきましたが、その間一般消費者のほとんどに真相が伝わっていなかったのでしょう. 2016年2月の各社テレビ報道を観ると、解説するキャスターたち、街でインタビューを 受ける人たちは一様にアクリルアミドの限りなく黒に近い毒性を理解できていなく、 対応する知識がなかったのには驚かされました. 2018年3月末にはカリフォルニア州上級裁判所から異例の命令が下りました(第2項参照) 1.食...

アクリルアミドの吸収は国際がん研究機関
(IARC:International Agency for Research on Cancer)が、発ガンの可能性が高い2A項目に分類。
ただし、がん発症に至る遺伝子変異には様々な原因があり、食品摂食からだけではありません。

 

また、食品のアクリルアミドが発がん物質と疑われても、それがどの加工食品によるものかを特定することは至難です。
アクリルアミドの毒性はこれまでの研究では、土建業などアクリルアミドを吸収または曝(さらさ)れていた人の神経障害や、雄の動物を用いた実験で、生殖機能障害が報告されています。
(精子中のプロタミン・タンパク質と特異的に結合)



2. 食品に発生するアクリルアミドの危険性

ポテトチップス、フライドポテト、ビスケットなど炭水化物を多く含む食材を高温で加熱すると、食材の*アスパラギン酸とブドウ糖などが反応し、劇物のアクリルアミドが生成されます。
*化学合成アスパラギン酸過剰摂取の危険性は次回に解説
 
アクリルアミドの発がん性は2016年2月初めにも内閣府の食品安全委員会が検討しています。
結論は「食品に発生するアクリルアミド(Acrylamide)はディーゼル排気ガスに匹敵する発がん性を持ち、脳神経、生殖機能への障害の恐れがあること」でした。

アクリルアミドは広範囲な加工食品に含有しています。
その排除については、いまだに妙案がなく、過去同様に関係者に知らせる程度の広報でした。

clear drinking glass beside brown bread on blue ceramic plate

発がん物質や生殖毒性物質(先天異常またはその他の生殖障害を引き起こす物質)と指摘される化学合成物質は「健康寿命を延ばす若返り」シリーズで取り上げてきていますが、数えきれないほど広範囲な加工食品に使用されています。
発がんとアクリルアミドとの因果関係を指摘しても「他の物質が原因とも考えられる」と逃げられることがほとんど。
現法下で行政が取り締まることは不可能でしょう。

 

3. アクリルアミド含有食品排除に立ち上がったカリフォルニア州

有害物質の多くは発症するまでに数十年の長期間を要し特定物質との因果関係立証は容易ではありませんが、朗報は巨大な経済力を持つカリフォルニアと近年のGNP伸び率が世界有数のテキサス州が排除に立ち上がっていること。2州の行動が世界の排除運動の鍵となるでしょう。
 
カリフォルニア州は全米一の人口(約4,000万人)を持ち、世界第4~5位規模のGNP。
経済規模は英国に勝り、ドイツに匹敵する豊かな州です。
また、テキサス州はカリフォルニア州に次ぐ全米2位の人口(約3,000万人)を持ち、GNPもカナダ並。
近年は人口も経済規模も急増中。全米で最も活気ある州です。
この2州がアクリルアミド排除に立ち上がっているわけですから、世界規模の巨大な食品加工会社といえども無視できません。

 

4. カリフォルニア州が制定したプロポジション65 法

排除運動は1986年11月にカリフォルニア州に制定された
「*安全飲料水および有害物質施行法
プロポジション65 (California Proposition65)」で始まりました。
*「安全飲料水および有害物質施行法:
The Safe Drinking Water and Toxic Enforcement Act of 1986」
 
この法が独特なのは分子レベルでの因果関係立証が無くとも、連邦行政や州が疫学的に危険と見做し*リスト・アップしている化学物質を含む加工食品には、「危険物質含有警告」のラベルを張ることが義務化されたことです。
「Requires public notice of products containing dangerous 」
 
プロポジション65実施の主導機関はカリフォルニア環境保護庁有害物質管理局(OEHHA)
知事によって有害物質排除が指示されます。
*リスト化されている化学物質は2010年2月時点で、850以上。
*OEHHA :Office of Environmental Health Hazard Assessment
*米国環境保護庁(U.S. Environmental Protection Agency)
 米国食品医薬品局(FDA, U.S. Food and Drug Administration)
 国立労働安全衛生研究所(National Institute of Occupational Safety and Health)
 国家毒性プログラム(the National Toxicology Program)
 

5. 義務付けられた「危険物質含有警告」ラベル

警告ラベルには下記内容の記載が必要です。
「警告: この製品の使用により、カリフォルニア州ではがん、先天性欠陥、またはその他の生殖障害を引き起こすと知られている化学物質にさらされる可能性があります。」
WARNING: Using this product will expose you to a chemical known to the State of California to cause cancer, birth defects or other reproductive harm」)
知事命令に従えない企業との訴訟中が沢山あり、結審には時間がかかりますが、食品生産企業によっては除去にたゆまない努力を続けており、日本にもポテトチップス生産のカルビーのような努力企業があります。
 
化学物質アクリルアミドの発がん性、生殖毒性物質研究は灰色段階ですが、内閣府の食品安全委員会による発表は消費者への警告と捉えるべき。

可能ならば含有加工食品を避けるのが賢明でしょう。

 

またヒトは異物排除の代謝機能を持ちますから、その活性化も重要です。

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魚油とオメガ3がジャンクフードで損傷した脳機能を回復
脳神経新生に与える害を魚油が減少させることに関して 世界に180件以上の研究論文がありますが、 その論文を分析し証拠(エビデンス)を得ようと試みたのが 英国のリヴァプール大学老化循環器疾患研究所。 リヴァプール大学は創立1881年の国立大学。 イングランド北部リヴァプール市に立地します。 医学、薬学部門で数々の実績を上げていますが、 実践的な健康科学や生活科学(health and life sciences)で著名。 1.ジャンクフードが脳に与える悪影響を魚油が制御する 「Fish oil may stall effects of junk food on brain」 表題の調査報告はリヴァプール大学老化循環器疾患研究所 (Institute of Ageing and Chronic Disease University of Liverpool)の 研究者チームによるもの。 研究者らは「魚油が体重減少に重要な役割を果たすかどうか」の関連研究群には 「満足すべき証明データがあるか」を調査分析し、そのレビューを明らかにしました。 この研究は肥満の原因となるジャンクフードが脳にあたえ...

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