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食在亜細亜:アジアの生鮮食材

旧フランス領インドシナの食文化(3): ヴェトナムの蓮(はす)食文化は不眠症、消化器疾患に著効?

蓮の花(lotus:Nelumbo lutea または Nelumbo nucifera) 食用にされる蓮(ハス)はロータス(英名:Lotus)と呼ばれます。種類は2種が知られています。 ロータスの大きな葉や花にはイソキノリン・アルカロイドが豊富 (写真上下)ベトナム・ホーチミン市郊外の水連(water lilly:Nymphaea, Nympheaceae) 一般的に水連(スイレン)と呼ばれるものは観賞用.70種類はあります。 ヴェトナムの食用蓮(Nelumbo nucifera:Lotus)はインド原産といわれ、インド同様にヴェトナムでも国花となっています。 鍋料理が盛んなヴェトナム南部で花や茎、花弁は高級鍋用野菜。実(み)は生も食されますが乾燥品が主流。通年の食材として普及しています。乾燥させることでアルカロイドの毒性が失われるかどうかは不明。 (写真上)べトナム南部とカンボジアとの国境は蓮(花托)の売り子が名物風景。 メコン川フェリーで出会った欧米人(ロシア?)は売り子から買ったハスの実を、生で食べていました。 香り高い生食ができるのは実だけのようですが、アルカロイドの危険性も...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第六十三話: 「英国のEU離脱は経済危機と言うより、欧州瓦解への政治シナリオだ」

英国の欧州連合離脱が、世界的経済危機を恐れる投資家・投機家のセンチメント反応をよび、 それに輪をかけたUHTF(超高速取引)の所為もあり、不動産売買や株式・為替の 大幅変動を呼んでおります。 もっとも、“長期投資家”のウォーレン バフェット氏の明言「金融市場を短期的に揺さぶるのは、 市場の95%にも上る“短期投機家”の仕業」であり 、 同じく長期投資家のジム ロジャーズ氏の言「英離脱騒動が収まるまで、 1~2年間は株を買わない」も併せて考えると、マスコミや一部経済評論家の 過剰反応ぶりが色あせて見えてきます。 日本株や円取引の三分の二が外国人であり、しかもその95%が、“超短期的投機家”が 占める訳ですから、まともな投資家は静観するのが筋でしょう。 いずれにせよ、英国の離脱交渉(条件闘争)は、まだ始まってもおらず、 これから二年間の猶予がある(どんでん返しも有り得る)訳ですから、 この時点で経済問題に焦点を当てるのは、妥当な議論とは思えません。   今回の騒動は、英国発欧州政治の瓦解への道程と見ると、色々と見えてくるものがあります。 まず、英国与党の内部分裂に業を煮やしたキャメロン首相...
世界の健康と食の安全ニュース

長寿社会の勝ち組となるには(その10) 大豆ゲ二ステインの功罪 大豆を過剰摂食する危険性

煮ものや、味噌作りで長時間大豆を煮たことがある人は 上部に吹き出てくる灰汁(あく:大豆は白く密度の高い泡)がいかに大量かをご存知でしょう。 繰り返し除去しなければならない灰汁の多さは尋常でありませんが それこそ大豆が他の豆に較べ、優れた健康増進機能を持つと同時に 調理方法、摂食量を誤ると凶器にもなる証。 医薬品の有害性(副作用)に慣れてしまっている消費者にはサプリメントが まずは安全性を第一に設計するということに無関心な人がいます。 一般的には医薬品の副作用を避けたいために保険適用の無い高価な天然原料の サプリメントを選んでいるはずですが、食品とはいえ即効性を求めて 医薬品のように大量の有効物質を摂取するのは危険です。 わずかな救いは天然原料の多くには毒性を緩和する拮抗物質が含まれていることですが、 副作用はじわじわと忍び寄るかのように何十年後かにも発症してきますから厄介です。 1.大豆が持つ物質の功罪 10数年前の米国では大豆製品がフィーバー。 女性の更年期障害の軽減、骨粗鬆症予防、骨密度上昇、乳ガン予防など に著効を示すといわれ、様々な大豆製品が争うように出現。 豆乳を利用したお菓...
オメガ3脂肪酸のニュースと解説

重篤な敗血症を魚油の脂肪酸が改善する

2016年も9月13日が世界敗血症の日 ボクシングのモハメッド・アリ(Muhammad Ali)さんが6月6日に 敗血症(sepsis)で亡くなられて注目されましたが、世界的には関心が薄い感染症. 敗血症はがん、心臓血管病に勝るとも劣らない感染者数と死亡者数. 世界の関係者が啓蒙運動を続けています. 「オメガ3脂肪酸のニュースと解説」下記に様々な情報があります. 1.敗血症患者の栄養補給に魚油を加えて大正解 フィリップ・カルダー教授がバイオメッド臨床治療誌(BioMed Central:journal Critical Care)に 発表した研究では魚油に含まれる各種の脂肪酸やビタミンが敗血症 (sepsis)治療に 大きな成果があることを突き止めています。 教授は血管がエネルギーと体を作る脂肪と油の栄養成分を運ぶばかりでなく、 生理活性を持つ脂肪酸を運んでいることが解ってきたと述べています。 実験対象は任意に抽出された、「炎症反応を起こしている」、または「敗血症と認定された患者」計23人。 非経口的に(静脈内点滴)天然魚油のオメガ3脂肪酸を含む流動食(emulsion)を与え、 結果...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第六十二話:「伊勢志摩G7サミットを回顧して」

今般の伊勢志摩サミットに関しては、意義や成果を問い、疑うコメントも多くありましたが、 その後の中国、北朝鮮、ロシアの反発ぶりと強気と弱気が交錯した批判などをみると、 所期の目的が達成できたように思われます。 特に、オバマ大統領の広島訪問と世界へ向けた声明と、当事国のアメリカ、 そして世界的な反響まで加味すると、“仕組まれた安部外交”の歴史的成果は挙がったものと 考えられます。成功の最大要因は、言うまでもなく安倍内閣の安定政権にありましたが、 忘れてならないのは、地元の関係者や裏方を担ったすべての関係省庁、 特に最前線で細心奮闘された警察組織と防衛省、海上保安庁の職員たちであって、 こうした方々に改めて深甚なる敬意と感謝の念をささげるべきであろうかと考える次第です。   まず、サミットの誕生要因にあった戦勝国主導の国連の機能不全 (殊に常任理事国として徒に拒否権を悪用する覇権主義独裁国家のソ連(当時)と 中国に煩わされる事態)を回避しつつ、日独伊・戦敗三か国も加えた先進民主主義国家間による リーダーシップ確立という意味では、昨今のロシアや中国による国際法無視のもと、 “力”による領土・領...
世界の健康と食の安全ニュース

「賢い子に育てる究極のコツ」は親が摂食する鮭と青魚

鮭やイワシなどの天然DHA/EPAが視力や脳の活性化に寄与することは疫学的に よく知られたことですが、母親のDHA/EPA摂取が母乳を経由して乳児に良い結果を もたらすことを証明したのがバイラー・カレッジ医学部*(米国ヒューストン:テキサス州)の クレイグ・ジェンセン博士(Craig L. Jensen)ら。 ジェンセン博士らが小児科学会誌(the Journal of Pediatrics)に発表した調査のテーマは 「DHA in Breast Milk May Be Brain Booster for Kids」 ジェンセン博士らは授乳期に天然魚油サプリメント200㎎を4か月間摂取した 母親に授乳された乳児と、授乳されない乳児の5才時を リ―タ―(Leiter)* 知能テストで比較。 授乳された子は46.5 .されない子は41.9 (P=0.008) の結果を得ました。 ただし、博士らの調査では視力の正確さ, 手と目の動きの協調, 言語能力に 大差はありませんでした。 この研究では119人の産後の女性がDHA/EPAカプセルを投与されたグループと 偽薬カプセルを投与されたグループに...
世界の健康と食の安全ニュース

旬のカタクチイワシとマイワシが育てる賢い子

関東以西では美味しいシコイワシ、マイワシが相変わらず豊漁で 価格も激安。 末端では大型マイワシが1匹50円前後で販売され、 漁港近辺ではシコイワシ(セグロ)がタダに近い価格。 大衆魚中の大衆魚となっています。 マイワシは獲れない年が続くとキロ2,000円などと高級魚扱いになりますから 都会では今の安値が信じられない人も多いでしょう。 イワシ類はDHA/EPAなど各種脂肪酸が日常的な食用魚類では最も豊富. 養殖されておらず、脳神経損傷や催奇性を持つ 恐ろしい水銀、ダイオキシンの汚染が最も少ない魚の一つ。 カタクチイワシの大群がお団子状態(江の島水族館) 密集して塊となるのは全体像を大きく見せることで外敵を防ぐといわれています。 群泳するマイワシ(池袋サンシャイン水族館) 1. イワシ類は健康志向の最重要海産食材 「頭が良くなる青魚のオメガ3」が脳神経、視神経に優れた働きを 持つことに異論はほとんどありませんが、これは経験的(疫学的)な知識. 天然のオメガ3が脳神経に有用なメカニズムの詳細はいまだに未明。 現段階ではオメガ3の効能は魚油全体の成分と相乗しているだろうと いうこと. DHA/...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第六十一話:「トランプ列車の乗車率が急増?予測できなくなった米大統領選」: ユダヤ系パワーと行き過ぎた新自由主義経済

トランプ氏の共和党指名獲得に関しては、多くのマスコミは”確定“とか”確実“と報じておりますが、 小筆は”ほぼ確実化“とやや控えめな表現を取りました。 その事由ですが、主流派の重鎮であるミットロムニー氏やブッシュ前・元大統領らが、 既に反旗を翻し党大会の欠席を表明していますし、党分裂の恐れも考えられます。 党結束に持ってゆくには、トランプ氏が、先ずは保守の理念を明言すること、 そして、これまでの奔放な主張をある程度軌道修正して (政策協議を重ね党主流の思いをどこまで汲み取れるのか、) さらには、副大統領候補に誰を選ぶのか(目下前アラスカ知事のベイリン女史が 話題に上っていますが、主流派の同意が得られるか)と言ったハードルを クリヤーする必要があるからです。 いずれにせよ、決着は7月の党大会へもつれ込む訳で、成り行き次第では、 なおどんでん返しに陥るケースも否定できません。 最悪の場合、本選に向けて第三の候補が出現する可能性が無きにしも非ずなのです。   トランプ旋風は、別称「トランプ・トレイン」とも言われて、乗り遅れないように、 トランプ列車に乗り込もうとする選挙民が次第に増えて来ており...
世界の健康と食の安全ニュース

偽装列島を健康に生き抜く知恵(2) ホットな話題の遺伝子組み換え大豆との付き合い方

世界的に欺瞞が絶えない食品、食材業界と上手に付き合い、健康生活を維持する手法を 提言するシリーズを続けていますが、今週は米国科学アカデミーの安全性宣言とも とれる唐突な発表を機会に最大の遺伝子組み換え作物である大豆を取り上げました。 グリーンが遺伝子組み換え作物導入国.米国大陸が圧倒的に多い. アイコンは導入作物(米国農務省) 1. 米国科学アカデミー有志が遺伝子組み換え作物の安全性を強調 2016年5月16日に米国科学アカデミー( US National Academies of Science)の 有志研究者(約50名)らは「遺伝子組み換え作物(GM:genetically modified organism) が在来品(conventionally bred crops)に較べ危険であることを示すなんらの 確証も得られなかった」と*発表しました。 *Genetically Engineered Crops: Experiences and Prospects これは遺伝子組み換え作物(GM)の安全性に関する約20年間の研究論文(約900本)を 精査した結果によるとのことですが 農...
世界の健康と食の安全ニュース

海産毒素(2): 温暖化で北上する魚類神経毒のシガテラ中毒(ciguatera) イシガキダイ、バラハタは要注意

1.  イシガキダイを原因とするシガテラ中毒 イシガキダイ(石垣鯛:spotted parrotfish:Oplegnathus punctatus) イシダイ科 本州中部以南沿岸の岩礁域に生息する。 イシガキダイはシガテラ毒(ciguatera)のシガトキシン(ciguatoxin:CTX) を持つ熱帯系の渦鞭毛藻(プランクトン:Gambierdiscus toxicus)を特に好み、 毒魚となるといわれます. 近似するイシダイ(石鯛:Oplegnathus fasciatus)に近い味覚ですが、 3割くらい安価で取引されます。 首都圏では中毒発生で話題のバラハタよりイシガキダイを原因とする シガテラ中毒が最も身近でしょう. コストダウンを目論む料飲店が今でもメニューにしますから要注意. イシガキダイ(画面下部)はイシダイ(画面に垂直)に似た風味. 鮮度が良ければ美味しい魚. 90年代くらいにはお寿司屋さんなどでも珍しくない魚でした。 2.  漁業関係者や調理人がスジアラ(アカジン)とバラハタを間違える? 2016年4月に東京築地市場でバラハタを買った中華料理店がメニューに. バラハ...
世界の健康と食の安全ニュース

偽装列島を健康に生き抜く知恵(1) 加湿器PHMG騒動:DEET忌避剤:「ロドデノール事件」

健康被害をもたらす偽装、偽称、データねつ造への対処法を シリーズでお送りします. 健康被害を防ぐための新たな「傾向と対策」です。 スタートは最新ニュースの韓国殺人加湿器ほか2件。 多大な貢献を果たしている有機化学工業には健康被害の副作用も 1. 科学の発展による新たな健康被害 最近になり「ビキニ環礁被ばく事件」「水俣病賠償訴訟」 「アスベスト賠償訴訟」が報道され、改めて「放射線」「メチル水銀」「アスベスト」が 被災数十年後に凶器となることを思い知らされた方が多いと思います。 石炭、石油の有機化学工業が開花した70年前ごろから 因果関係がはっきりしない難病、不可解な病が多発。 また同じく約70年前の原爆投下以後、多数の放射線被爆者によって放射線の 有害実態が明らかになりました. 水俣病、サリドマイド奇禍、中皮腫肺がんなどの原因が化学物質であることが 認知されたのはそれから数十年後. その間に灰色となって糾弾された行政や加害企業の逃げ口上は 「70年以上前は医学が未熟.顕在化しなかった疾病ではないか」 「因果関係の分子レベルでの立証がない」 化学の発展のために、企業利益追求のために、やむを...
世界の健康と食の安全ニュース

海産毒素(3): 触ると危険な魚や海洋生物: 最強毒のオニダルマオコゼは超美味

オニダルマオコゼ(ニャチャン:ベトナム) これまでご紹介したのは食べると危険な魚ですが、食べて美味でも、鰭(ひれ)や 棘(とげ)など、特定の部位や体表を触ると危険な海洋生物がいろいろいます. 研究者が多くないために毒物の解明が未熟ですが、「敵を知る」基本を学べば 恐れる必要はありません. 危険な海洋生物は、釣りやダイビング、シュノーケリング、磯遊び(tidepool)で 出会うことが珍しくありません.写真で色や形状を覚えておくと便利です. 成人は気配りが出来ますが、幼児を干潮の水たまり(tidepool)で遊ばせる 時には大人が十分気を付けねばなりません. 大部分がタンパク質の神経毒ですから幼児は危険. 写真でご紹介できませんが、この他で身近なのはアイゴです. 1. オニダルマオコゼ(Synanceia verrucosa:stonefish)の猛毒 浅瀬に棲息し、石と見間違うことが多いためにダイビング、シュノーケリングでの 事故が絶えません.その容姿はまさにストーンフィッシュです。 日本列島では沖縄、奄美大島、小笠原諸島など亜熱帯域に棲息. 温暖化により温帯域に棲息することもあり得ま...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第六十〇話:「アジアの明日はインドに期待」

新興国経済が停滞し始めて二年目に入りますが、膨らむ一方の新興国債務が、 世界景気回復の障害になって居るのは不可避の現実で、殊に中国とロシア経済の減速継続と、 大統領の弾劾まで取りざたされるブラジルや、与党が敗北したベネズエラ、政権交代のあった アルゼンチンなど中南米諸国の、政治と経済の多重危機は、もはや二番底の深みに はまってしまったようです。こんな情勢下にあって、人口ボーナスに恵まれ、 比較的経済成長が期待されるのが、ASEAN10ヶ国とインドではないでしょうか。 これら諸国の人口が 合計20億におよび、そのGDPが7兆ドルもあることは、 未来への期待を膨らませてくれます。   中でも、人口の大きさでは、其々13億内外と言うほぼ同数の人口を競い合う 中国とインド(予測では10年以内に、インド人口が中國を抜き世界一になるそうです)ですが、 前者が既に少子高齢化に突入し人口オーナスに陥り、若年労働力不足に陥っているのに対し、 後者は世界最大の若年層を抱え、これから愈々人口ボーナスを謳歌しようと言う状況にあることから、 アジアに輝く未来の星が、インドであることが見えて来ます。かてて加えるに...
健康と食品の解説

長寿社会の勝ち組となるには(その9): 赤紫色素は美容と長寿の最強抗酸化ポリフェノール(5) 赤ブドウと桑の実

あまり周知されていないことですが赤黒ブドウの効能は長寿や美容、生活習慣病や 認知症予防だけではありません。 加齢黄班変性症など網膜疾患の予防、改善に素晴らしい働きをします。 赤黒ブドウは豊富なアントシアニンやレスベラトロールのスチルベノイド以外に カロチノイドのルテインも含有しますが、ルテインだけが理由ではありません。 ある比較研究では赤黒ブドウそのものを摂食すると、ルテイン単独摂食に較べて はるかに網膜機能が改善されました。 チリ産レッドグローブ(RedGlobe:大粒の種アリ) 日本の晩冬から初春は南半球の秋。南米ではブドウの収穫期。 日本でも通年、南米産のブドウがスーパーで目につくようになりました。 高価なオーストラリア産の小粒ぶどう種に較べて南米産は、はるかにお買い得。 南米の赤黒ブドウは価格と味覚のバランスが優れたスーパー健康食材。 健康に寄与する果実でも王様中の大王。毎日でも食したい果物です。 冬から春は日本のブドウ農家の収穫農閑期. 保護関税が3月までは安くなり、在庫を持つディスカウントスーパーの店頭では 4月でもチリ産赤ブドウの大粒レッドグローブが500gで税込270円...
糖尿病のニュースと解説

天然ブドウの抗酸化成分が萎縮型黄班変性症を防ぐ

赤や黒ブドウはアントシアニンやレスベラトロールを含有しますが緑色には含まれません。 ただし総抗酸化能はORAC(後述)で比較して赤黒が2016.緑色は1789. 天然ブドウの抗酸化成分が網膜構造を護る: 萎縮型黄班変性症も酸化ストレスによる損傷 赤ブドウを食べることが眼の健康に大いに寄与することを明らかにした論文が3月の 学術誌ニュートリション(the journal Nutrition)に掲載されました。 論文はマイアミ大学医学部バスコム・パルマ―眼科学研究所のチームによるもの。 (*The Bascom Palmer Eye Institute at the University of Miami Miller School of Medicine) 主任はハッカム博士(Abigail S. Hackam, Ph.D., ophthalmology) これは既に明らかになっている天然ブドウ成分が網膜にバイオロジー活性を持つことを 実験動物の遺伝子変異解析で証明したものです。 「Grape-enriched diet protected retina against damaging...