旧フランス領インドシナの食文化(3): ヴェトナムの蓮(はす)食文化は不眠症、消化器疾患に著効?
蓮の花(lotus:Nelumbo lutea または Nelumbo nucifera) 食用にされる蓮(ハス)はロータス(英名:Lotus)と呼ばれます。種類は2種が知られています。 ロータスの大きな葉や花にはイソキノリン・アルカロイドが豊富 (写真上下)ベトナム・ホーチミン市郊外の水連(water lilly:Nymphaea, Nympheaceae) 一般的に水連(スイレン)と呼ばれるものは観賞用.70種類はあります。 ヴェトナムの食用蓮(Nelumbo nucifera:Lotus)はインド原産といわれ、インド同様にヴェトナムでも国花となっています。 鍋料理が盛んなヴェトナム南部で花や茎、花弁は高級鍋用野菜。実(み)は生も食されますが乾燥品が主流。通年の食材として普及しています。乾燥させることでアルカロイドの毒性が失われるかどうかは不明。 (写真上)べトナム南部とカンボジアとの国境は蓮(花托)の売り子が名物風景。 メコン川フェリーで出会った欧米人(ロシア?)は売り子から買ったハスの実を、生で食べていました。 香り高い生食ができるのは実だけのようですが、アルカロイドの危険性も...