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健康と食品の解説

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インフルエンザウィルス変異の常識は変化します :リアソータントウィルスとは

1.リアソータントウィルス(reassortant viruses)とは リアソータントウィルスと呼ばれるのは、哺乳類の体内に複数の型のウィルスが入り、 合体して混血になることを指します。 インフルエンザウィルス球形表面のスパイク(突起)群にある、 二つの赤血球凝集素ヘマグルチニン(hemagglutinin:HA) と ノイラミニダーゼ(neuraminidase:NA)の双方か、どちらかが変異を起こして、 サブタイプ(例H5からH9、N1からN2)が変わっているケース。 *ウィルスタイプ表示例:A型スペイン風邪  A(H1N1)、A型香港風邪 A(H3N1) 鳥インフルエンザウィルスの場合は(永らく)人間に感染しないとされていました。 いつの頃からかヒトに直接感染するだろうと疑われ始めましたが、それは 鳥感染ウィルスと人間感染ウィルスの双方のウィルスに感染する豚がウィルスを リアソータントさせる元凶となっているのではないか、といわれるようになりました。 パンデミック(大流行)が恐れられるのは、このようにサブタイプが変異する場合で、 原因不明な場合は、シフトと呼んで警戒しています。 ...
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細胞老化と癌(その6): 網膜芽細胞腫のRb遺伝子衰弱が癌(がん)を活性化
網膜芽細胞腫のRb遺伝子衰弱が癌(がん)を活性化

1.「全ての道は癌(がん)に通ず」「癌(がん)は一日にして成らず」 幼児に遺伝する網膜芽細胞腫の遺伝子発見が多くの癌(がん)の治療や予防の進歩に 大きく貢献したことは一般にはあまり知られていません。 このことは緑内障、加齢黄班変性症、網膜芽細胞腫や、生活習慣病、癌(がん)など 多くの疾患は根底で繋がっているために、標的(原発巣)だけの治療では解決できないことを 示唆しています。 「全ての道は癌(がん)に通ず」ともいえるかもしれません。 人類に最強の難敵といえる癌(がん)とはいえ、癌(がん)が人体内で 生き延びて増殖するには、体の持つ多様な「癌(がん)抑制遺伝子」や免疫細胞など 癌細胞増殖阻止メカニズムの存在が邪魔になり、遺伝子が酸化ストレスなどで多少の変異をしても 簡単には発症しません。 まさに「癌(がん)は一日にして成らず」です。 癌(がん)が発症に手間取り、時間を要するために、警告されている発がん物質や、 発がん性が疑わしき物質に無関心な食生活や暴飲暴食も、 放射線、紫外線、化学物質などの悪環境に無頓着な生活も、無視されることが少なくありません。 それらが積もり積もって数十年後、変...
健康と食品の解説

ブドウ・レスベラトロール豊富なボージョレー・ヌーヴォーのすべて

2019年のボジョレー・ヌーヴォー(Beaujolais Nouveau:ボージョレ・ヌーヴォー)の 解禁日は11月21日木曜日。 2013年ごろから輸入は低価格と高級品に特化させ、ブドウ品種、産地までボージョレ-でない ヌーボーワインが出現.目先を変えた戦略が目につくようになりました。 例年、下戸の多い日本向けにハーフボトルが多いのが特徴的ですが、2013年は 白やロゼ、甘い赤ワインまでが加えられました。 戦略はともあれ、ヌーボーの赤ワインは風味よりブドウ・レスベラトロールを期待したほうが良いでしょう。 ブドウ・レスベラトロールは過酷な環境のほうが含有量が多いといわれます。 昨年2012年のように空輸のヌーボーワインとしては超低価格580円/750ml(イオン)は無くなりましたが 祭りを楽しみながら、スーパーが輸入する安いペットボトルの赤ワインレスベラト―ルを 美容と長寿に狙うのが賢いかもしれません。 1. ボジョレ-・ヌーボーの日本市場が大変化した2013年 2012年から続く天候異変は毎年のように繰り返され2019年も異常でした。 フランスのワイン産業に少なからぬ被害を与えている...
世界の健康と食の安全ニュース

毒性が旨味(うまみ)となるキノコ毒素(mushroom toxin): 食用といえども食べ過ぎは危険

フランスで ジロール(girolle)と呼ばれる天然のアンズタケ(写真上:仏ナント)) ヨーロッパ大陸、北米などでも人気の食用キノコ(Cantharellus cibarius) 1.食用になるキノコは約300種類 (写真上)初秋の華は松茸.定番は網焼き、すき焼き、土瓶蒸し 猛毒で知られるアマニータ属に関わらず広く食されている。(神奈川秦野産) きのこは世界に10,000種類以上は確認されているといわれますが、 日本には推定2000種前後が自生し、 食用になるものは約300種、市場価値がある ものは栽培種を含めて約20種です。 写真下のマツタケのように栽培が困難な食用種を除き、 美味しいキノコはほとんどが栽培種。 栽培種のほとんどは天然と種菌が同じというだけで栽培種に同名がつけられていますが 外見も味も異なるものがほとんど。 天然の味覚にはかない ません。 写真下左が最高級といわれる丹波産まつたけ. 中国、韓国、カナダ、チベットなど輸入物が乱入する市場ではコストパフォーマンスが 良いとは言えない. 全国区の天然きのこは松茸くらい。 栽培種が物足りないキノコ好きも多く、日本ではきのこ狩り...
世界の健康と食の安全ニュース

アサイー・ベリーの抗酸化作用はビルベリーを凌ぐ

アサイーナ(アサイー・ベリー)の抗酸化作用 赤紫色素は美容と長寿の最強抗酸化ポリフェノール(6) ビルベリーを凌ぐ(しのぐ)最強の抗酸化フルーツ 1.アサイー(Euterpe oleraceae)とは アサイー(Euterpe oleraceae)はアマゾン川とその支流の流域や河口に分布する エウテルペ属のヤシ(椰子)。エウテルペ属は湿地を好みます。 幹は細く、数本が同根で生えることがほとんど。 生産地では若い幹の芯材を主食に用います。 先住民はアサイー椰子の様々な部分を食材としていましたが、 永年にわたり強壮強精に役立つ健康食品としても認知されていたようです。 アサイー・ベリーと呼ばれる果実は熟するとフラボノイドのアントシアニン が発生し赤紫色になります。 この果実部分が健康食材として米国中心に広まったのは古い話ではありませんが いまではポピュラーな飲料やジャムとして老若男女に広く愛用されています。 2.健康に寄与するアサイー・ベリー(Euterpe oleraceae)の主要成分 アサ―イーに最も多いのがポリフェノールのフラボノイドと脂肪酸類。 特に紫色色素のアントシアニンとオリー...
危険ハーブ、覚醒剤、麻薬

アナボリックステロイド(THGなど)と アンフェタミン 型覚せい剤

2013年7月にドーピングに使われるアナボリックステロイド(蛋白同化ステロイド類)とアンフェタミン (Amphetamine) 型覚せい剤疑惑が再び米国プロスポーツ界で浮上。 メジャーリーグベースボールではヤンキースのアレックス・ロドリゲス以下20名以上が 疑惑の渦中といわれます。     1.国際オリンピック委員会が禁止するドーピング薬物 国際オリンピック委員会が禁止するドーピング薬物には、以下のものがある(京都大学体育指導センター2003年資料より)。 興奮剤(アンフェタミン、フェンテルミン、メチルエフェドリン、コカイン等) 麻薬(モルヒネ等) 蛋白同化剤(ジヒドロテストステロン、オキシメトロン、テストステロン等) β遮断剤(ベタクソロール等) 利尿剤(フロセミド等) 隠蔽剤(エピテストステロン) ペプチドホルモン(人成長ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン等)     2.テトラハイドロゲストリノン(Tetrahydrogestrinone:THG) テトラハイドロゲストリノン(THG) は10年前に米国メジャーリーグを大騒動に巻き込んだ空前のドーピング事件(THG事件)に関わった カ...
糖尿病のニュースと解説

サプリメントの危険性は薬用ハーブの過剰摂食量

長寿社会の勝ち組となるには(その1): 健康オタクが癌になり、認知症を防げないなぜ: サプリメントの危険性は薬用ハーブと過剰な摂食量 健康に関心が高く、食生活に配慮し、サプリメントも研究し尽くしている人が 認知症、突然の癌や脳卒中、心筋梗塞に襲われることが珍しくありません。 これらの病は急性ではありませんから、永年の「健康オタク自認生活」の どこかに盲点、重大な欠陥があるはずです。 チェック項目は多々ありますが、代表的な一つが「サプリメント」 当然ながら化学合成素材は要注意ですが、天然だから、食材だから安全なわけではありません。 食材としての歴史が永いものは長期摂食の安全性が高いといえますが 長期間摂食するサプリメントで最も重要なのは食事並の摂食量に限ることです。 ビタミン、ミネラル、アミノ酸などはバイオ技術による化学合成で非常に安価に得ることが できます。 メーカーは含有量を増やしてもコストに大きな影響はありませんから、大衆受けする即効性を 期待して大容量にしてしまいます。 有効成分は少量の単体では十分な能力発揮できませんが、自然に近い配合を工夫すれば 食事分量程度でも高い効果が得ら...
健康と食品の解説

紫外線の8OHdG値増加作用と亜鉛(ジンク)による修復: 不足(Zinc deficiency)が招く癌と感染症 タンパク質、炭水化物、脂肪の代謝にジンクは欠かせません

1. 幹細胞が最も多く存在する皮膚 気温が低下して秋らしくなると、紫外線により損傷した肌や髪が 気になる方が多いと思います。 紫外線暴露過多は全身に拡がりやすい幹細胞的性格を持つ皮膚がんが 恐れられていますが、有害性はそればかりではありません。 紫外線や放射線への暴露は遺伝子変異の原因となり、変異した遺伝子は 元に戻りにくいため、発がんリスクが非常に高いままとなります。 京都大学の山中博士がips細胞研究に皮膚の幹細胞を使用したこと はよく知られたことですが ロックフェラー大学*のイレーヌ・フュークス博士(Elaine Fuchs, Ph.D.) によれば、 幹細胞が最も多く存在するのは皮膚。 皮膚は常に体を外敵から防御する障壁となり、髪の継続的な再生や表皮の修復を 担っています。 博士は表皮の幹細胞が各々の環境下でどのように免疫細胞、皮膚細胞と 応答しているか、どのような時に機能不全に陥るかの研究を通じ 加齢とガン予防の研究を続けています。 *The Rockefeller University:元はロックフェラー研究所. 世界有数の医学、生物学研究を出発点とした大学. 創立1901...
糖尿病のニュースと解説

植物の機能性成分(phytochemical)ポリフェノールとは: 細胞を活性化する若返りの抗酸化物質

1.ポリフェノール(polyphenole:poliphenole)とは ポリフェノールは,同一分子内に複数のフェノール性水酸基(ヒドロキシ基)をもつ植物成分の総称。 ほとんどの植物に含有され、その数は5000 種以上に及ぶといわれています。 光合成によってできた植物の色素や苦味の成分であり、生体防護機能、抗酸化能力に優れた 水溶性(一部は脂溶性)物質です。 数多いポリフェノールも含有植物によって特に優れた働きをする種類があります。 これは植物に含まれるテルぺノイド、アルカロイドなどと協働、補完して機能が増進すると 考えられています。 したがって同じ構造のポリフェノール種でも含有植物によって働きが異なります。 2.ポリフェノールの生体調節機能 ポリフェノールは食物繊維成分の次に多い成分で、生体防御や種の保存に関連する 植物細胞の生成、活性化、分裂(grows divides survives)に寄与する重要物質。 人体の細胞と植物細胞が近似することから、抗酸化性(フェノール性水酸基による作用と言われています)、 抗変異原性、内分泌(ホルモン)促進作用などの有用性を応用し、 医薬品や食品...
糖尿病のニュースと解説

偽健康情報を発信するステマとは

長寿社会の勝ち組となるには(その2更改): メタアナリシスされた健康情報こそ勝ち組長寿への道  信頼できる健康情報はハーバード大学医学部公衆衛生学科、公平な米国HHS発がベスト 日本は公平、公正な健康情報を得ることが至難な社会的仕組みですが、健康食生活の基本中の基本は公平な健康情報の入手。 テレビやスマホを通じた劇場型情報操作が企業ばかりでなく政府や監督省庁にまで利用される時代。 マスコミにあふれる情報に振り回され、混乱するだけの消費者がほとんどともいえますが、 「一々気にしていたら何も食べられない」と考えた時点ですでに負け組。 糖尿病の発症はxx才で4人に一人、認知症発症はxx才で3人に一人、癌の発生は国民の2人に一人とセンセーショナルな負の数字が踊りますが、見方を変えれば半数、または4分の3は健康を保っている勝ち組です。    アメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health) 1. ステマ(ステルス・マーケッティング)とは 2017年9月になり青汁やウコン取扱い業者が詐欺的なステマ販売をしていると摘発され ステマという言葉がメディアに溢れるように...
トランス脂肪酸のニュースと解説

純国産米から作られた美味しい100%米ぬか油「とらんすげん」 強い抗酸化物質が血管と肌を護る

半世紀前に九州で発生したカネミ油症事件。 事件は故障による生産機械稼働に使用する潤滑油などの混入が 原因でしたが、米油業界は風評被害により、多くのメーカーが米油生産より撤退し、 その後は量産する会社が皆無。 15年以上前は小規模なメーカーが数社残存するだけでした。 停滞する米油生産メーカーに、大豆、トウモロコシなどの混合食用油は発がん、 動脈硬化の原因となるトランス脂肪酸が製造過程、または高温調理時に発生することを 知らせたのがノギボタニカル。 生産規模を縮小しながらも、加工食品、給食中心に米油を生産していたメーカーと いずれはトランス脂肪酸発生の少ない米油の時代が来ると合意のコラボレーション。 トランス脂肪酸が社会問題となることを見越し、開発商品を消費者に直接販売始めたのが 「とらんすげん」でした。 以来、沈滞していた米油生産は少しづつ販売が上向き、現在は品不足状態が続いています。 植物性油は開栓後、冷暗所で保管し1週間くらいで使い切るのが理想的. ご家族のサイズと毎日の油使用量でパッケージ・サイズをお決めください。 使い切りやすい小分けにパッケージしたものは健康被害の治療費と 較べ...
健康と食品の解説

細胞老化と癌(その2):免疫細胞老化の修復とレスベの役割 メタボが癌になり易いのはTリンパ球の老化

1. 癌発症のメカニズムは細胞老化(セネッセンス)の解明から 癌(がん)との戦いに完治、格安を目指している「遺伝子編集」の実現が近いものに なりましたが、これは治療面での革新。 やはり癌は予防すべきものではないでしょうか。 癌は遺伝子変異によって発症します。 その形態は様々ですが、変異が起きる原因の解明と対処法も 進化しています。 最先端では老化した細胞が、それだけで終焉するわけではなく 細胞を取り巻く組織に、ホルモン(サイトカイン)を分泌し、 オートファジー現象*によって幹細胞性を持った細胞が再生されることが マウスレベルで立証*されています。 *「Autophagy maintains stemness by preventing senescence: オートファジーは老化を防いで幹細胞性を維持している。」 この研究は癌細胞が幹細胞性を持って転移していくだろうことの、 解明の糸口となるでしょう。 この細胞老化(celular senescence:セネッセンス)研究の第一人者として 認められているのがスペインのキース博士ら(Dr. William M. Keyes)。 多くの学者...
健康と食品の解説

ブドウ・レスベラトロール、20の何故?Q & A

1. ブドウ・レスベラトロールとは? 赤いブドウは数千年の歴史を持つ食材で、疫学的に最も優れた機能を持つ食材の 一つということがことが知られていました。 赤いブドウの健康的な成分はレスベラトロールやアントシアニンなどの ブドウ・ポリフェノールです。 ブドウ・ポリフェノールを構成するアントシアニンの研究からレスベラトロールが 発見されましたが、新しいことではありません。 植物が身を守るファイトアレキシン(phytoalexin)効果を持つブドウ・ポリフェノールの レスベラトロールはスチルベン・グループ(stilbene)と呼ばれ、 トランス型と少量のシス型のレスベラトロール類、レスベラトロール配糖体のピセイド類(piceid)、 炎症治療などに有効なヴィニフェリン類(viniferin)などが含まれる総称。 アントシアニンの強い抗酸化作用は古くから知られていますが、レスベラトロールは 分離されていたものの、その効能はアントシアニンとグループ化されていました。 アサイー、ブルーベリー、クランベリーなど各種のアントシアニンを持つ果実はたくさんありますが 赤ブドウのアントシアニンがなぜ突出した...
健康と食品の解説

プロテオグリカンは関節軟骨生成、間隙充填の必須成分: 新製品を装う難解用語の氾濫

グルコサミン、コンドロイチンは細胞外マトリックスの主要構成物質の一つ。 加齢や傷害で関節、筋肉を痛めた方々には、お馴染みの糖蛋白ですが かってはムコ多糖類と呼ばれ、タンパク質と糖が結合した多糖類として知られていました. エビ、カニなど甲殻類の糖たんぱく質から得られるキチンの様々な派生物質や化学合成で得られた ムコ多糖類がサプリメントとして出回っていますが、多糖類は皮膚、骨、軟骨、関節充填液、 筋肉、内蔵器など体中の組織でタンパク質と糖類で生成され続けています。 したがって体組織の生成に必要な成分は体内で生成するのが基本。 人為的な補助には原料素材と、その分量を慎重に処方しなければ、人体の自己生成機能を損ない、退化させる危険性があります。 ヒアルロン酸などムコ多糖類を人為的に注射や経口で体内に補填し続ければ、 処方のサイクル短縮と処方量が増えるばかり。 信頼できる公平な整形専門医の診療が必要な分野です。 合成アミノ酸生成技術が進化してムコ多糖類も合成品が売られるようになり、 グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの合成類似物質を様々な異名で呼称し、 あたかも「新たな有用物質」を装...
健康と食品の解説

経口摂取のコラーゲンが損傷した体組織再生に寄与する: 再生医療最前線

万能細胞(幹細胞)と呼ばれるES細胞は卵子から作りますが、 ノーベル賞を受賞した山中博士のiPS細胞は人の皮膚から摂取した 線維芽細胞(Human Dermal Fibroblasts:ヒト皮膚線維芽細胞)を 使用した万能細胞。 この研究に励まされ(?)京都大学農学部では線維芽細胞による コラーゲンの体内合成の作用機序研究を進めており、 経口摂取したコラーゲン・ペプチドがアミノ酸に分解されて消滅という 説を覆し、骨、皮膚、筋肉、神経細胞などの体組織を形成する(だろう) ヒト実験に成功しています。 話題の皮膚、関節など結合組織の再生医療最前線!!コラーゲンを知ることで 理解が深まります。 1. 再生医療最前線:京都大学農学部のコラーゲン・ペプチドの研究 食事由来のタンパク質は酵素(ぺプチダーゼ)によりアミノ酸に 分解され、何らかの生理活性を期待しても血中濃度は低レベルであり 役に立たないとする説が一般的ですが、ヒトの血中には 食事由来ペプチド(アミノ酸の小規模集合体)が 存在する(存在できる)ということを確認する作業を 京都大学農学部の佐藤健二教授らは続けているそうです。 その確認作業に...